ドラマ「0.5の男」にも出てきましたが、ゲームの役割はとても大きいと感じています。
一昔前であれば何かと悪者にされてきたゲームですが
心身疲れた人にとって、ゲームは「何とか生きのびるためのアイテム」として欠かせないもの。
実際に生活指導を務めてきた立場から言わせてもらうと、ゲームに関する子ども同士のトラブルも少なくはありませんでした。
学校でもゲームセンターは「行ってはいけない場所」という認識が通常で、常々パトロールに行ってはトラブルはないかを見守ってきました。
世間でもオンラインゲーム上の問題や、ゲーム依存が懸念されていることもあり、親御さんとしてはやっぱり心配になるでしょう。
しかし、何でも使い方によるので「ゲーム」と聞いて嫌悪感を抱く必要はないと思っています。
eスポーツも認知されてきたように、ゲームの概念も昔とずいぶん変わってきました。
話しは戻りますが、人は究極に心身が疲れた状態になると、何のために生きているのかわからなくなります。
自分ではどうしようもできない不安感・無力感・倦怠感…息をすることさえ苦しくなる感覚に襲われます。
少し前に伺ったボランティアでは、お子さんの自傷行為が止まらず入院せざるを得なくなったというご家族のお話を聞きました。
そのようにエネルギーが底をついた状態が終わりの見えないままでは、生きていることが辛くなるのは当然です。
ゲームを通じて走ったり、逃げたり、戦ったり、踊ったり、スポーツをしたり、会話をしたり…実際にはできないことが、ゲームの中では可能になる。
整理できない自分の感情を吐き出したり、苦しすぎて忘れていた感覚を確かめたりして、とりあえず「今を生きる」ためのアイテムとして活躍しています。
今のゲームは複雑でなかなかついていけないのですが、ゲームにはこんな重要な役割もありますよ、ということをお伝えできたらと思いました。
ゲーム開発に携わっている方たちをリスペクトしつつ「ゲームは命を救っている!」と声を大にして言いたいのです。
ただし、課金のし過ぎには気をつけて😌