教育

大人の理想の反対側

教育界ではこれまで
「家庭・学校・地域」の3つの社会で子どもが育つと言われてきました。

加えて現在はフリースクールや
NPO団体などが設置しているサードプレイス、フォースプレイスと呼ばれる居場所も増えてきています。

大きな視点でそれらを支え、子どもたちに繋げていくのが文部科学省や教育委員会の重要な役割です。


しかし実際には、世間や地域に及び腰になっていたり、反対に華やかな独自のアピールをしてみたり

どうしても大人の都合が優先され
子ども置き去りの教育内容が圧倒的に多いと感じてきました。


テストの点がよかったり
有名進学校に合格したり
スポーツ大会の成績がよかったり
特技がメディアに取り上げられたり

そういった子どもたちは注目されやすい。

なぜなら「子どもは皆こうあるべき」
という大人の理想だからです。

もちろん本人の努力や才能を評価し
伸ばしていくことも大切ですが

大人の理想で作られた社会の反対側で
多くの子どもたちが苦しんでいるという事実にも
そろそろ気がつかなければなりません。

それは不登校や引きこもりや自殺者の増加といった数字にもあらわれています。

また警視庁の発表では
非行の総数は少なくなってきましたが
低年齢化しています。

自傷行為のひとつとして若者の
※オーバードーズといった問題もでてきています。
(※薬の過剰摂取で、学校や職場での人間関係や家族間などで「悩み」や「生きづらさ」を抱えている場合が多く、現実逃避や精神的苦痛の緩和のために手を出してしまうといわれています


まずは立場ある方々によって
心身の健康や命にかかわる諸問題の点と点を繋げていくことが、子育てや教育の土台となっていきます。

今一度、優先順位を見直しながら
保護者や学校の先生方を、あたたかく支えてほしい。


いろんな考え方や価値観があるけれど
たくさんの人たちの子どもを想う気持ちがやさしく繋がっていけば
自然と子どもの笑顔は増えていくでしょう。